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店主の文箱(2005/12/21)

唐津に鮨を食べに行った時のことです。
中里隆さんの南蛮焼き締めのカップに出会いました。
中里さんのそれは、華奢なんです。
よくある南蛮焼き締めは男らしいどっしりしたものが多いのですが、
中里さんのは華奢。
ピンとしていて壊れそうです。
私はビールを飲んだり、日本酒を飲んだり毎晩使っています。

南蛮焼き締めは薪窯の低い温度のところで1週間ほどじっーと焼きます。
土が溶けだして自然の釉薬がかかるのですが、
一番美しくなったそのすぐ後、割れてしまうのだそうです。
なんだか儚いでしょう。余計に美しく感じます。

日本酒をいただきながら、南蛮杯を矯めつ眇めつ眺めながら、
ああ私もこんな風に美しくなりたい、なんて思います。
私はなにせ頑丈なのです。
華奢とか、儚いと言う言葉にまで憧れているのです。

 
ギャラリー佑英 店主 大森俊子

 


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